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醉醒笑 

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2010年 04月 01日

丹波篠山

桜にはまだ早い3月22日、以前から同行を約していたFご夫妻と一粒種の2歳になるK君一家と丹波篠山にドライブ。
折からの好天に恵まれて春新芽の靄気に満ちた山蔭の城下町を散策。
篠山城は平城天守はないが、その城址小高い本丸跡から東南、市街越し篠山川の向こうに織田信長の丹波攻略に伴う明智光秀と城主波多野秀治との攻防に名高い“八上城”のあった高城山が望まれる。
江戸期、徳川家康の実子松平康重を常陸国笠間城から丹波国八上城に移し、新城の築城を命じた。
山陰道の要衝である篠山盆地に城を築くことによって、大坂の豊臣氏をはじめとする西国諸大名のおさえとするのが目的であり、篠山盆地中心部の丘陵である笹山を築城地と定め、城造りで有名な藤堂高虎が縄張をし、普請総奉行は池田輝政、15か国20の大名の助役による天下普請により6か月で完成したという。
丹波篠山城主は松平氏の後、青山氏となり明治まで続いた。
丹波篠山_e0065412_129041.jpg

城跡の西側壕外には南北300メートルほどに渡り往時の面影を残す武家屋敷跡が整備保存、一部は公開され観光客の情趣を誘っている。
丹波篠山_e0065412_1352538.jpg

城下町というのは大凡の形というものは似たようなもので、城または城跡を中心に武家屋敷、町家、商業地、寺町などがその土地々々の立地や地形に応じて区割り配され城下町美を形作っている。ここ篠山には規模は小さいながら狭い小さな町にふさわしい独特の造りである「妻入」(間口が狭く奥行きが長い)の「篠山河原町妻入商家群」の町並みが今に江戸時代の情緒を彷彿とさせ、夫々丹波特産の黒豆や栗、季節には松茸、山の芋、しし肉などを商っている。
丹波篠山_e0065412_13395336.jpg

以前にもここで触れたが、篠山の城下町には箱寿司の名店「澤藤」に代表される「箱寿司」「鯖寿司」のお店が多く、特に鯖が旬の季節には「鯖寿司」の暖簾や幟が通りのそこ此処にはためいている。
これは商店街のそんなお店の店頭に、思わず客の目を引く何とも言えない人間じみた愛嬌の「お狸様」の姿である。
丹波篠山_e0065412_1355245.jpg丹波篠山_e0065412_13555546.jpg

「丹波古陶館」
篠山はまた、瀬戸、常滑(とこなめ)、信楽(しがらき)、備前、越前とともに「日本六古窯」の一つに数えられる「丹波焼」の里でもあり、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれる。市内「丹波古陶館」にはその創成期から江戸末期まで約700年間の作品を展示する。
なお、名称については、穴窯時代(桃山時代)は小野原焼、登り窯(江戸期)時代になってからは、「丹波焼」又は「立杭焼」と呼ばれてきたが、1978年「丹波立杭焼」の名称で国の伝統的工芸品指定を受けているそうである。
丹波篠山_e0065412_14215798.jpg


# by gettenn66 | 2010-04-01 14:26 | Comments(0)
2010年 03月 24日

だめ押し  横暴独裁も窮まれり

23日午後五時頃、NHKはまだ参院予算委員会の放送中、民放で一足お先の小沢幹事長定例記者会見、質問は当然前日の「生方副幹事長解任再任劇」例によって苦虫噛み潰したような横柄不貞腐れ顔での幹事長閣下の記者応対劇。
前日22日には(『高嶋氏は22日に小沢氏と電話で協議した際、小沢氏から「温情があだになった。人事は冷厳に、だ」と生方氏への厳しい姿勢を聞いたばかりだったため、驚いたが、受け入れた。』ーー以上読売ニュース)という次第である。殿の御意向も然あって、そのお考えを忖度して御側用人が先走り処置したが、お心変わりで事態急変、慌てふためき畏まるお取り巻き。
“小沢命”と追従する側近方の右往左往が目に見える、さもしい限りの茶坊主ばかりである。
“もういい加減に”の、舌の根も乾かぬうちにと思いながらも目に付き鼻に付き、だめ押しのニュースです。

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【生方氏の解任撤回 小沢氏も支持率低下、世論の批判にたえられず 】
 2010.3.24 00:37 このニュースのトピックス:民主党

だめ押し  横暴独裁も窮まれり_e0065412_971449.jpg・永田町の党本部で記者の質問に答える民主党の小沢幹事長(左)と国会内で記者の質問に答える生方幸夫副幹事長=23日午後

......生方幸夫副幹事長「二、三、お話ししたいことがあるんですが」
......小沢一郎幹事長「副幹事長になるんだから、いつだって話はできる。今日は忙しいから」
 23日午後、国会内の党幹事長室で小沢氏から副幹事長続投を要請された生方氏が、チャンスとばかりに持論を開陳しようとすると、不機嫌そうな表情の小沢氏は受け付けず、すぐ席を立った。この話を聞いた民主党中堅はこうつぶやいた。
「小沢さんは、本当は副幹事長に戻したくないんだな」
小沢氏と生方氏の協議はわずか2分程度。溝の深さは容易には埋まらない。
小沢氏は23日、世論の反発を受けて、生方氏解任の撤回に追い込まれた。「独裁者」のように振る舞ってきた小沢氏の方針転換は小沢執行部の求心力低下の表れだ。また、同日昼までは生方解任論を振りかざしていた党幹部らが、小沢氏の変心を知ると、手のひらを返したように迎合して主張を変えた。今の多くの民主党幹部らの「何でも小沢氏しだい」という姿が改めて浮き彫りになった。
 小沢氏が解任撤回に動いたのは23日朝になってから。小沢氏と22日に電話で話し合った幹部は「昨日はそんなことはなかった」と語る。
だが、内閣支持率は「ジェットコースター並み」(安住淳衆院議員)に下がりだしている。「北海道教職員組合の幹部が刑事告訴された小林(千代美民主党)衆院議員はおとがめなしで、小沢氏をインタビューで批判しただけの生方氏がクビになるのはバランスを欠く」(与党幹部)との批判が広がれば、支持率低下が進み、鳩山?小沢体制への批判が急拡大しかねなかった。閣内からも「上手な対処の方法がなかったか」(仙谷由人国家戦略担当相)との苦言が出た。
小沢氏は23日昼過ぎ、衆院本会議を抜け出し、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長、高嶋良充筆頭副幹事長に「オレに任せてくれ」と伝えた後、生方氏を呼び出した。
 これに先立ち、鳩山由紀夫首相も同日午前、小沢氏に電話で解任撤回を打診し、意見が一致していたとされる。解任方針のあまりの評判の悪さや週末のテレビで生方氏が引っ張りだこだったことに、2人は危機感を募らせていたのだ。
 一方、続投撤回を知るまで幹部らは生方批判を展開した。三井弁雄(わきお)国対委員長代理は北教組事件の小林氏を抱える北海道連の会長であるのに、同日午前、小林問題をそっちのけで「オレは生方問題を言いたい」と、生方氏が朝の国対会合にほとんど出てこなかったと、記者団に糾弾する始末だった。
 だが、小沢氏の変心を知った後の党幹部らは、「今回の件は不満だ」(松木謙公国対副委員長)との例外もあったものの、ほとんどが態度を豹変(ひょうへん)させた。全員一致で解任を決めた副幹事長の間からも、滑稽(こっけい)にも「生方さんを慰留しよう」との声が出た。役員会では「閣僚の党(小沢執行部)批判が目に余る」(高嶋氏)との反発も出た。
解任の急先鋒(せんぽう)だった幹部は「これが大人の解決や!」と小沢氏の判断を絶賛。その上で「もう生方さんは党の外に向かって(批判を)言えない」と、生方氏封じ込めの意図をあらわにした。
高嶋氏は会見で「雨降って地固まる」と述べたが、生方氏は「雨が降ったらぐしゃぐしゃになる。簡単に固まらない」と、今後も党内外で小沢氏批判を続ける姿勢を示した。


# by gettenn66 | 2010-03-24 09:32 | Comments(0)
2010年 03月 18日

法華寺

奈良県立病院に入院中の友を見舞ったついでに、雨模様曇天の中、二十数年前に訪れて以来久方ぶりに「法華寺」を再訪した。
同寺は平城宮趾にほど近い北東数百メートルの所にあり、門前から西を望めば遷都1300年記念祭を目指して建立された大極殿がすぐそこである。
 この地は約半世紀も前、その後の人生を決めた我が青春第一歩の地でもあり、想い出多く忘じ難き地でもあるのだが。
本堂右手東門を一歩入って何とない違和感に戸惑う。記憶の往時と比べて何とも建物が多すぎるのである。如何にも目新しい本堂前の鐘楼(桃山時代)、護摩堂と称する池中のお堂などがあって、淡い記憶と素人考えながら、その布置も天平の寺院構造とは思えない違和感なのである。お参りした本堂の佇まい、ご本尊様のお姿などは往時のままだが、件の護摩堂、浴室(「から風呂」ー慶長年間に修理と言うが)など、妙に生新しく、未だ仄かに天平文化の香りを残した50年前の質素な中にもどこか雅びた歴史ふる面影には遠く、妙に白々しい印象であり、感動に欠け、定見無き観光地化のための、軽忽な発想の所産としか思えないのであった。

法華寺_e0065412_1841538.jpg法華寺_e0065412_1845827.jpg〔以下は法華寺関連資料から〕
法華寺(ほっけじ)は、奈良県奈良市法華寺町にある仏教寺院。奈良時代に日本の総国分尼寺とされた。山号はなし。本尊は十一面観音、開基は光明皇后である。宗旨はもと真言律宗に属したが、1999年に同宗を離脱し、光明宗と称す。
 光明皇后ゆかりの門跡尼寺として知られる(門跡寺院とは、皇族、貴族の子女などが住職となる格式の高い寺院の称)。東大寺が全国の総国分寺であったのに対し、法華寺は総国分尼寺と位置づけられ、詳しくは法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)といった。法華寺の地にはもと藤原不比等の邸宅があり、不比等の没後、娘の光明子、すなわち光明皇后がこれを相続して皇后宮とした。天平17年(745年)5月、皇后宮を宮寺としたのが法華寺の始まりである(『続日本紀』)。
この宮寺を「法華寺」と称したことが文書で確認できるのは、2年後の天平19年(747年)からである。

                          「から風呂」(この写真は借り物です)
法華寺_e0065412_1854892.jpg
「カラ風呂 」は様式上江戸時代中期の再建とされております。
カラ風呂は、悲田院、施薬院などの福祉施設を創設された「光明皇后」が、千人の施浴のご誓願を立てられ建設されたものです。千人目は見るに堪えられない病状の患者で、その病人の願いで患部の膿を吸うために朱色の可憐な唇を患部に当てた瞬間、病人は大光明を放ち姿が見えなくなりましたが、実は阿閦(あしゅく)如来の化身だったという伝説であります。


# by gettenn66 | 2010-03-18 18:40 | Comments(0)
2010年 03月 15日

政治と金 消えぬ小沢問題について 終章

ブログを始めて凡そ5年が経つ。
切っ掛けはテレビや自著で近頃頓にに有名な、さるコメンテーター氏との2〜3回のメール往来であった。以来、文章をものすは中々難しいからデジカメ写真を主に、季節の風景、心に残る言葉や旅の印象等、又ある時は大都会の、或は老舗と言われて権高なだけで、いわゆるグルメ本には載らないが、行き会いのその土地々々の、一味も一手間も違う小粋で小体な店の食肴に出会った感動等をネタに、無精者の日記帳を兼ねて書いた来たが。
 昨夏民主政権誕生以来、その無定見な政策論議、曾ての自民のそれを凌ぐ金権疑惑、独裁的強権暴慢手法に、素人ながらの憤懣が募った結果、分を超えて些か政治ニュースに拘り過ぎの感を反省。
と、言いつつ村田英雄の、歌の文句じゃないけれど“愚痴は止そうぜ身体に悪〜い〜”とありますから、暫く手控えようかと思いながらも、内容十分を国民に知らしめられない危うい法案陸続として、関わるニュース、コメント、論評から目が離せず、
・外国人参政権
・夫婦別姓制度
・人権委員会
・恒久平和調査局設置法案(「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」)
・防衛、外交に関わる基本姿勢の危うさ曖昧さ
等々、国家国民生活の根幹に直結する大問題山積です、夏の参院選まではおちおち眠れません。


ニュース:事件            犯罪・疑惑|事故・災害|裁判|写真|

【安藤慶太が斬る】小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地問題はまだまだ突っ込みどころ満載だ
                                                          2010.3.14 18:00
政治と金 消えぬ小沢問題について 終章_e0065412_14245517.jpg会に入り幹事長室に向かう小沢一郎・幹事長=11日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

 

 

 







 事前予告では今回は統合幕僚学校に開講されていた「歴史観・国家観講座」が廃止される問題を取り上げる予定だったが、急きょ変更する。予定を出した後の取材でどうしても書きたい、書かなければならないと思える問題が別に出てきたからだ。
「歴史観・国家観講座」の廃止は今の防衛省や立法府の病を凝縮した大きな問題と考えている。今回、触れられなかった問題は改めて後日必ず触れたいと思う。ご容赦願いたい。
 
・国家観は不要か

 防衛省統合幕僚学校は3月4日、政府見解とは異なる内容の論文を発表したとして事実上更迭された元航空幕僚長、田母神俊雄氏(61)が校長時代、開講した幹部自衛官向けの「歴史観・国家観」の講座を4月から廃止することを正式に決めた。
「歴史観・国家観講座」は平成20年のいわゆる「田母神問題」のさい、立法府で共産党などから批判を受けていた。田母神氏の更迭を決めた防衛省が廃止も含めた見直しを約束していた「懸案」でもあった。防衛省内にカリキュラムを検討する委員会ができ、今年度同講座は休講状態になっていた。
 昨年末、検討委員会が同講座よりも防衛法制や国際情勢の講座を手厚くするべきとの結論を出し、それを踏まえて新年度が始まる3月中に廃止が伝えられた?というわけである。
 素朴に違和感を抱くのは「歴史観・国家観講座」が今までなかった点である。いくら自衛官が防衛法制に通じようと国際情勢に明るくなろうと、渾身(こんしん)の力を振り絞って戦況を切り開き、我が国を守る一朝有事の戦いに身を投じれるかどうか。これは祖国や同胞に対する思いの熱さで最終的には決まる、ということは見逃してはならない点である。
 知識や判断力がなくていい、とは言わない。それも必要ではある。厳しい戦況ほど“思い”だけで切り開くことは難しいだろうし、冷静沈着な判断力を培うために豊富な知識は重要なものだ。
 だが、それだけでもだめである。防衛法制の座学をいかに積み上げようと、国際情勢のスーパーエキスパートになろうと、それでいいか。いいはずがない。それでは、やはり何かが欠けているのである。
 国会議員の顔色や世論の風向きをうかがいながら、身を処していれば済む世界と、自衛官が幹部として組織を率いて臨む世界は違うのである。
「食うか、食われるか」の明日なき場面もあろう。まして「友愛精神」など一顧だにされない世界もあるかもしれない。自分に隙(すき)あらばたちまち、つけこまれる場面で的確に身を処さねばならないこともあろう。あるいは初めから敗色濃厚で、それでも死力を尽くして戦わなければ、後方の部隊にさらなる苦戦をもたらす捨て石のごとき「負け戦」だってあるかもしれない。
 あらゆる場面で覚悟を決めて臨む士気ある武装集団を率いる幹部自衛官に資質として何が求められ、今何が足りないか。田母神氏は「大局観や国家観を備えてほしい」「過去の先人が備えていた国を守る勇敢な気概を身につけてほしい」という結論を導き、同講座を開講した。この彼の決断は断じて間違っていないと思えるのである。
 こうした考えが否定されたり、摘み取られていく風潮は今に始まったことではなく、そこに我が国の自衛隊の悲劇が凝縮していると私は思ってはいるのだが、それは機会を改めてしっかり指摘していきたいと思う。
 
・払拭できぬ疑念

 ここから話題を変えて、政治とカネの問題を考える。3月10日に政治とカネをめぐり、参議院予算委員会で集中審議があった。
 本連載の1回目でも小沢一郎民主党幹事長の政治資金管理団体をめぐる検察の捜査を取り上げた。そしてこうした事案を解明していくうえで、民主党の提唱してきた「捜査の全面可視化」がいかに珍妙な主張であるかという思いを述べた。
 私だけでなく、今も多くの国民が小沢氏への疑念を払拭できずにいるだろう。鳩山由紀夫首相の故人献金問題に端を発して明らかになった母親からの巨額贈与にも釈然としない思いの方も多いと思う。
 メディアの喧噪(けんそう)も徐々に沈静化しつつある。小沢氏も鳩山氏も検察の捜査結果について自分の主張が正しく、やはり自分は潔白だった、といわんばかりの場面すら目にする。そんななか3月10日の集中審議や9日の法務委員会の質疑は秀逸で面白かった。やはりこの問題が法的に見ると、ちっとも終わっていないことを確信できたからである。なぜこうした質疑が注目されないのか不思議なくらいだ。
 
・確認書への疑問は尽きない

 小沢氏へのそもそもの疑問は政治資金管理団体である「陸山会」がなぜ、あれほどの不動産を取得するのか、という点に尽きる。登記簿に小沢一郎氏の名前で所有が登記されている点を指摘され、小沢氏は政治資金管理団体である陸山会では登記ができない、だから個人である小沢一郎氏が便宜的に所有者となって登記した、と説明していた。
それを裏付けるものとして小沢氏側は「個人・小沢一郎」氏が「陸山会代表である小沢一郎」氏に対して何らの権利を持っていないーと記された確認文書が記者会見で公開されたのである、
 だが、そもそも「個人・小沢一郎」氏と「陸山会代表である小沢一郎」氏の間の確認文書自体が、「右手」と「左手」で取り交わされたような怪しげなものだ。
「個人・小沢一郎」氏が「権利を放棄する」旨文書にはあるが、「権利放棄」という行為は、そもそも、いったん自分の所有になったからこそ、手放せるのであって、いったん「個人・小沢一郎」氏の所有にならなければ、小沢氏の主張はそもそも成り立たないのではないだろうか。
さらにいえば「個人・小沢一郎」氏が所有権を放棄した場合、その不動産は「陸山会代表・小沢一郎」氏の所有物といえるのか、あのような確認文書を自分の手元に留めておいて陸山会の所有だと小沢氏ははばからずにいっていたが、そんなことが許されるのだろうか。
 
・一体、誰の所有物なの?

 検察の捜査ではこの文書自体は記者会見の直前に偽造されたものであるらしい。ならば、一体この物件は誰の所有と考えればよいのか。
世の中見渡すと、確かに法人格を持たないため所有権登記ができないが、不動産を取得する、もしくは取得せねばならないケースというのはあるだろう。例えば町内会や自治会、氏子会といった場合が思い浮かぶ。
法律はこうした集団を「権利能力なき社団」という。ならば、陸山会は「権利能力なき社団」といえるのだろうか。
 
・権利能力なき社団について

 政治資金管理団体が「権利能力なき社団」にあたるか否かについて、12日に政府は一定の判断を示した。稲田朋美議員の質問主意書に対して答弁したもので、回答内容は内閣法制局がチェックして閣議決定を経た政府見解だ。
《(団体を)個別具体的に判断すべき問題であるが、一般的に政治資金管理団体は個別の法律で法人とされる場合を除き、いわゆる権利能力なき社団に該当するものと考えられる》
 一般論で言えば、政治資金管理団体は「権利能力なき社団」にあたるが、個別の団体を見なければいけない?という答えである。
では個別の団体のどこを見ればよいのか。それは昭和39年10月15日の最高裁の判例により以下の要件が示されている。
(1)団体としての組織を備えていること
(2)多数決の原則が行われていること
(3)構成員の変更にもかかわらず団体そのものが存続すること
(4)代表の方法・総会の運営・財産の管理その他団体として主要な点が確定していることーである。
 
・では陸山会は権利能力なき社団か?

 週刊現代が平成18年6月3日号で「小沢一郎の“隠し資産”6億円超を暴く」として小沢氏・陸山会の不動産問題を取り上げた。小沢氏側は週刊現代を相手取って名誉棄損訴訟を提起、そのなかで「陸山会が権利能力なき社団」であり、代表者名で登記せざるを得ない旨、主張した。
 平成20年6月、東京高裁は判決で小沢氏の請求を退けた。そして判決文には次のように記されていたのである。
《陸山会が、権利能力のない社団の成立要件、すなわち社団としての組織を備えているか、団体内部において多数決の原理が行われているか、構成員の変更にかかわらず団体が存続し、その組織において代表の方法、総会の運営、財産の管理など団体としての主要な点が確定しているかどうかによって左右されるところ、これらに関する事実関係について第三者が知る機会は保障されておらず、本件事実関係のもとでは、陸山会が権利能力なき社団としての実体を有するかどうかは不明であり、従って本件マンションが陸山会のものであると断定することはできない》
 陸山会は「権利なき社団」か。判決はその成立要件に照らして?あくまで「不明」という判断にとどめてはいるがー要件を満たしていない点を具体的に指摘しているのだ。
 政府は資金管理団体は一般論で「権利能力なき社団」というが、多数決原理などを採用、運営している政治資金管理団体などが現実にどれだけあるだろう。政治家が代表、秘書が会計責任者を務め、若干のスタッフを擁するだけといった組織が大半ではないのか。まして、メンバーが何人いるのか、すら判然としておらず、政治家の判断で金の出し入れ可能な政治家の別財布…これが実体ではないのだろうか。 
 
・再び、じゃ一体誰の土地なのよ

 判決は不動産について陸山会のものと断定できない、といっている(だから小沢氏個人のものだとまでは言っていない)。ならば、この不動産は一体誰のものになるのだろう。
この問題を9日の法務委員会で切り込んだのも稲田議員である。
 
 稲田「陸山会は権利能力なき社団ではないと私は思う。要件を満たしていないからだ。ではうかがうが、所有者が所有権を放棄した場合の不動産の帰属はどうなるか」
 千葉景子法相「(一般論と断り)基本的には国庫に帰属する」
 稲田「では(前出の確認文書を示して)陸山会が権利能力なき社団でない場合、小沢さんが小沢さんに対して所有権がないと放棄したことになるのではないか」
 千葉「仮定の質問にはお答えできない」
 稲田「いや、仮定ではない。私が聞いているのは、個人が所有権を放棄した、自分のものでないと確認した場合、不動産は誰に帰属するかだ」
 千葉「権利能力なき社団かどうか。そう評価できるか。一般的に所有権を放棄したら国庫に帰属するが、それ以上はちょっと…」
 稲田「では質問を変える。逆に権利能力社団であれば、不動産は総有だと大臣はさっき述べた。一体、誰の総有となるのか」
 千葉「社団を構成する者の全員の総有だ」
 稲田「では百歩譲って権利能力なき社団だとして、陸山会の構成員に小沢氏が入っていることは間違いがない。その小沢さんの分について(小沢氏が)所有権を放棄したことになる。それでいいか」
 千葉「総有の場合に単独で財産の処分をすることはできない」
 《総有とは財産の共同所有形態の一種。団体の構成員は財産の使用収益権を持つが、団体的拘束が強いために、個々の構成員の持分権の大きさを観念することが困難であり、個々の構成員が共有財産の分割請求や自己の持分の処分をすることができない》
 
 いかがだろうか。陸山会が権利能力なき社団ならば、小沢氏独断の財産処分は許されないことになろう。ならば、陸山会の構成員全員って誰なのか、となるはずだが、それすら国民にはよく知らされていないのである。
 逆に権利能力なき社団でないのであれば、あの不動産は小沢氏の権利放棄で国庫に帰属されるべきという問題が発生しうることになろう。この土地取引には税法上の問題点はじめ、法的な突っ込みどころがいまだ満載なのである。
 小沢氏に説明責任が当然求められるのはいうまでもない。政治資金管理団体を据えた今の政治とカネをめぐる制度がいかに欠陥を抱え、危ういものであるか、という点も立法府に解決が委ねられた重い宿題といっていい。     (安藤慶太・社会部専門職)


# by gettenn66 | 2010-03-15 13:08 | Comments(0)
2010年 03月 07日

子供手当は誰に、どんな条件で?

最近知った恐ろしいこと、貴方はご存知ですか?
民主党政権が実施する子供手当は、誰々に与えられるのでしょう。
次のような人達へです、何処かおかしいと思いませんか?
鳩山さんの言う通り、将に、「日本列島は日本人(だけ)のものじゃない」んです。

・子ども手当、日本在住外国人は永住権を持っていなくても支給される
・条件は、おもに一年以上在住していればよい
・日本にいる在住外国人の子供は当然支給される
・日本国外(母国)に残した子供にも支給される
・子供を日本に残し海外駐在している日本人家族には支給されない


【問合せ1】ー厚労省への問い合わせに
◆厚生労働省(代表03-5253-1111)「子供手当てについての問い合わせ」に対して、担当者(児童手当管理室)の回答。

1.在日外国人への子供手当ての支給は行われるのか?その際の基準はあるのか?
  
 (回答) 国内に住んで税金を納めていれば分け隔てなく支給されます。
 永住資格者だけではなく短期 滞在者(一年でも)でも支給されます。特に審査要件はありません。

2.子供を母国に残している親にも支給されるのか?
 
 (回答) 申請すれば支給されます。

3.養子や婚外子でも支給されるのか
 
 (回答) 支給されます。

4.本人の子供であることをどうやって判断するのか?
 
 (回答) 申請書類と子供と定期的にメール等のやり取りがあれば良い事になっています。

5.母国に子供や養子が何人いようと申請するだけで支給されるのか?
 
 (回答)特に人数の制限はありません。

6.例えば一夫多妻制の国民で母国に何十人の子供がいると主張するだけでその人数分支給されるのか?
 
 (回答) はい、支給されます。

7.ちなみに海外で滞在している日本人家族、子供を日本に残して海外に駐在している家族には支給されるのか?
 
 (回答) 親が日本に住んでいませんので支給されません。

8.海外駐在の日本人には支給されず在日外国人には大盤振る舞いにふるまっているがその論拠は?
  
 (回答)鳩山総理の友愛精神です。また日本が難民条約を締結している観点からです。

9.難民条約と在日外国人に子供手当を支給することとどう関連があるのか? 在日中国人らは難民か?
 
 (回答) 平成22年度4月以降はとにかく支給を優先します。問題が多ければ平成23年度に支給条件の検討を行います。
 (まともに答えず)

9.国交が無く、国連からも制裁を受けている北朝鮮出身の国民でも同様に支給されるのか?
 
 (回答) 同様です。

10.在日外国人に対する支給についてなぜホームページや書面で事前に公表しないのか?
 私たちの税金の使途を事前に公表して論議するのはあたりまえではないのか?
 
 (回答) まだ骨子の段階で正式に決まれば公表します。ご意見は賜りました。


# by gettenn66 | 2010-03-07 15:19 | Comments(0)