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醉醒笑 

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2011年 03月 27日

使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います

『それが努めだ』、言うは易い、だがそれだけで良いのか。
軍隊が活躍、称揚される事は無い方が良い、それは国家が平穏無事の証左だからである。
自衛隊の任務は、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。 」と、自衛隊法に定められている。
 自衛隊の災害派遣は、自衛隊法第83条に定められている、平時に於ける災害時に、地方自治体、その他の公的機関で対応しきれないときに県知事等の要請に基づき派遣される、自衛隊の従たる任務である。
戦後65年余、幸いわが国は他国と戦争事態に陥る事無く、従って平時に於ける国防の為の恒常任務は直接国民の目に見える事は少なく、自衛隊の活動は、今回の如き人的、自然的大災害時に於ける「災害派遣行動」として直接国民と対峙し、マスメディア等を通して耳目に触れる事となる。
 従って、些か卑俗なたとえだが「苦しい時の神頼み」ではないが、極めて都合の良い、一過性の存在としてしか扱われない宿命にある。
しかし、其れを職として自ら選んだ彼らは、極めて当然のこととして黙々と任務遂行に従事しているのである。気負い無く、淡々と。だが、忘れてはならない、本来の任務はあくまで外敵からわが国と国民の生命、財産を守ることなのである。そのため着任に当たって行う宣誓を以下に示す。

宣誓:「私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

 下掲、半沢尚久氏記事をご参考に、将士一貫、統制された規律のもと、粛々と任務遂行に携わる自衛官に、少時一顧の礼を以てその労に報いること、独り産經新聞をもってしか能わずか。
国家存亡の危機とも言うべき「3.11惨禍」、国民の生存に責任を負う、時の政治が何をし、何をしなかったか、被災住民は如何に生き、どう死んだか、国民一人一人は何を見、どう関わったか。
日常と変わらぬ不毛の狂躁取材に堕すマスメディア、記者諸兄よ、今、何を見、何を記録し、何を伝えねばならぬのか、透徹した記者魂を持し、刮目して歴史のクロニクラーたる使命を果たされよ。
(お断わりしておく、私は自衛官ではない。多少の縁なしとはしない。)

[政治]ニュース トピック:自衛隊
使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います_e0065412_22241995.gif使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います_e0065412_22243896.gif【東日本大震災】

[写真とメールが物語る、黙して語らぬ自衛隊員の姿]

                        2011.3.27 20:43

使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います_e0065412_22262087.jpg災害派遣の準備を整えた直後に津波に襲われた車列

 東日本大震災での自衛隊による被災者支援活動は「最後の砦(とりで)」である。隊員はその重みを感じながら黙々と働くが、肉体的、精神的疲労は日ごとに増す。身内に犠牲が出てもわが身を顧みず、被災地にとどまる隊員も多い。実績を声高に誇ることもなく、黙して語らぬ隊員の思いと労苦を隊員同士のメールや写真から検証した。
(半沢尚久、《》はメールの文面、写真は陸上自衛隊提供)

■車座で痛みを共有
《海には数メートルおきにご遺体が浮いている》
《幼い亡骸(なきがら)を目にすると、わが子とダブってたまらない》

 地震に津波の被害が重なった大震災。遺体収容も自衛隊の重要な任務のひとつで27日までに4150体を収容した。写真は宮城県山元町で冷たい水に膝までつかりながら遺体を囲み手を合わせる隊員を写し出す。

 日常的に遺体を扱う警察官と違い、慣れているわけではない。とりわけ、海に流された遺体と対面するのはつらい作業だという。

 《流木にはさまれ、両手をあげていた。最後まで救助を信じていたように…》

 凄惨(せいさん)な現場は、隊員の心を消耗させ、無力感さえ抱かせかねない。そのために陸上自衛隊はメンタルヘルスを重視し、夜ごと隊員を10人ほどの班に分け、車座になって一日を振り返る時間をつくった。陸自隊員は「仲間と苦しみ、痛みを共有できれば気力がわいてくる」と打ち明ける。
使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います_e0065412_22333217.jpg被災者の遺体に手を合わせる隊員

■被災者支援が第一

《自宅が全壊、家族も行方不明という隊員が普通に働いている。かけてあげる言葉がみつからない》

 身内に被害が出た隊員も被災者支援を続ける。

《被災地に来て12日目。風呂はまだ1回しか入れていない》
《毎日、乾パンや缶メシと水だけ》

使命感 ......以て国民の負託にこたえることを誓います_e0065412_22141369.jpg温かい食事は被災者に。自身は冷たい缶詰の食事をする隊員。炊き出しで温かい汁ものの食事を被災者に提供しても隊員が口にするのは冷たいものばかりだ。
 
 写真は岩手県山田町でわずかな休憩時間に狭いトラックの中で膝詰めになり、冷えたままの缶詰の食料を口に運ぶ隊員を写す。

 22カ所で入浴支援も行っているが、汗と泥にまみれた隊員は入浴もままならない。
「わが身は顧みず、何ごとも被災者第一」の方針を貫く。

 兵たんや偵察といった自衛隊ならではのノウハウを生かし、役割も増している。集積所によっては滞りがちだった物資輸送の効率化に向け、自治体や運送会社を束ねるシステムを立ち上げた。孤立地域のニーズをきめ細かく把握する「御用聞き任務」も始めた。

 《被災者の心細さを考えたら…。がんばる》

■米軍支援も引き出す

 宮城県多賀城市の多賀城駐屯地では整然と並んだ陸自車両のタイヤが水に埋まった。
車体には「災害派遣」の垂れ幕。地震発生を受け、出動しようと矢先を津波にのまれたのだ。いかに迅速に出動態勢をとるか。そんな訓練が徹底されている証しでもある。

 大規模支援を買って出た米軍を鼓舞させたのも、そんな自衛隊員の姿だった。

《米軍は初めは様子見だったが、自衛隊が命をかけて任務を遂行するさまを見て本気になった》

 東京電力福島第1原子力発電所では被曝(ひばく)の恐怖に臆することもない。17日からの放水活動の口火を切ったのも自衛隊だった。直後に米軍が放射能被害管理などを専門とする部隊約450人の派遣準備に入ったと表明したのは、米側が自衛隊の「本気度」を確信したからだといわれる。

 ある隊員からこんなメールが届いた。

 
《自衛隊にしかできないなら、危険を冒してでも黙々とやる》
《国民を守る最後の砦。それが、われわれの思いだ》

 きょうも自衛隊員は被災者のそばにいる。






by gettenn66 | 2011-03-27 22:17 | Comments(2)
Commented by tabukatani at 2011-03-28 20:56 x
被災地の自衛官の救助活動をみて、米軍はその本気度にびっくり、救助を本格化したとの報道あり。また諸外国が日本人総体が冷静であることを評価している。この2つのことはおおいに関係あり。日本人としてうれしいな。
Commented by gettenn66 at 2011-03-28 21:41
肝心の、菅とか北沢が、ケツから夜が明けるような、惚けももいいとこ、今頃現場にちょいだし顔でゴクロウゴクロウとか振れ回っているような。現場の本心は横向いて唾吐いてるでしょうなあ。


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